女子校生

皆さん、フォークダンスってご存知ですか？ キャンプファイヤーを囲みながら男女が円になって踊るダンス 男女が手を取り合いながら踊るのですが 不特定多数の相手と手を触れるのでボクは苦手… いまどきフォークダンスなんてやってる学校はないと思うのですが… この学校では文化祭の後夜祭でフォークダンス復活！ バカな男子は浮かれに浮かれまくっています なぜなら…学園のアイドル‘三田さん’と手を繋げるかもしれないから みんな後片付けもせずにグラウンドにダッシュしていきました 参加したくないからボチホチ片付けて帰ろっかな…ってときだった 「いたいたー！やっぱり一人で片付けてたんだ」 えっ、三田さん、なんでここに… 「ねぇ、私と一緒に文化祭、抜け出さない？」 そっか、三田さんもフォークダンス嫌なんだ… でも、なんでボクなんだ？？ 「やっぱ、気づいてなかったんだ 真鈴ね、キミのこと好きなんだ！」 えっ、えっ、えーーーーーっ！！ 「他の男子がバカ騒ぎしてるときも冷静で誰よりも真面目に作業してたし、 私が上着忘れた時もスッとさりげなく上着貸してくれたり、 そんなキミのことをずっと見てたんだよ」 確かに、三田さんに見惚れてたら たまに目が合ってヤベってなってキモいって思われてないかな不安だったけど 三田さんもボクのことをみていたのか…こんな奇跡あるんだ… 「ねぇ、二人だけの後夜祭しよ？」 男子のみんな、抜け駆けしてゴメン！ ボクはいま、三田さんとラブホにいます。

告白したこと、或いは告白されたことありますか？ 勇気がいりますよね… 今後の関係性がガラリと変わってしまうから 学校という狭い世界 教師と生徒 教え子の浅野から告白された でも、断った… あってはならない関係だから そのあとも浅野と3年間 同じ学校で同じ時間を過ごしてきた 告白された回数、15回 振っても、振っても、浅野は諦めない それどころか、どんどん想いが強くなっているのを感じた 最初は、学校来なくなったらどうしようとか 色々心配していたけれど 彼女は芯があって、とても強くて美しくて、 告白される度に揺れる想いを必死に隠してきた そして、卒業式を迎えた… 「春から進学で上京しちゃうから もう先生と会えなくなっちゃうんだね…」 大きな瞳で見つめられると 彼女の世界感に引きずり込まれていくようだった どこか大人びた切ない表情に 感情を揺さぶられた僕は 一度だけなら…卒業したから… まだ生徒であることは変わりないのに 3年間も必死に我慢して断り続けてきたのに 浅野の気持ちに応えたくて一線を超えてしまった… 危険な香りのする甘い蜜の味は最高に甘くて刺激的だった 一度ハマったら抜け出せない媚薬… でも、最後に浅野の笑顔が見れて良かった…